展覧会
2013/8/7-9/1 五十嵐彰雄展
五十嵐彰雄展
会期:2013年8月7日(水)~9月1日(日)
会場:E&Cギャラリー
開廊時間:12:00〜19:00
休廊日:毎週月曜日、火曜日
8月11日(日)
ギャラリートーク 15:00〜16:30
五十嵐彰雄×麻生恵子(富山県立近代美術館学芸員)
レセプション 17:00〜19:00
私の作品には常に時間が存在する、
連続し移行する私のペインティングは、その幾重もの重なりによって動勢と静止が入れ変わる。
人為的な長さや巾によって決定づけられたキャンバス(素材)は私のペインティングによって行為の場と化す。
痕跡はかすかに微動し、私の感覚の充満するところとなる。
私は作品を数点配置することが多い。
ペインティングされた私の絵画が壁面との交わりの中でさらに緊張を増し、現実の場(ギャラリーなど)に
新たな絵画空間を生み出す。
絵画の表面のかすかな微動が、空間全体を満たす波動に変わる。
限りなく刹那に近い一瞬の変換。
私の絵画に時空が立ち現れる。
(2011年)
メモランダム(白と黒の間)
1.
私は朝夕の光と闇の絶妙の交感に時を忘れて佇む。刻々と変化する時空間の壮大なドラマを体得する。
まどろみの朝。闇が徐々に光の空間に変わるとき、私をとりまく樹々は輝く光の粒子と化す。
黄昏の夕。四角世界を消滅させ、深い闇の空間が訪れるとき、私は大宇宙の中に立ち、その存在を知る。
2.
覆われた白。塗こめられた黒。ペインティングされたカンヴァスの色面は、時間の集積となり、モノとイリュージョンの両義的存在となる。
描くことと消すことの同時性からなる私の描法は、白と黒の微妙な濃淡を生み出す。
移ろう絵画空間、それは光(白)と闇(黒)の変換のドラマにも通じ合う。
(1996年、第6回富山国際現代美術展に寄せて)
-略 歴-
1938 福井県武生市生まれ
1960 福井大学卒業
<個 展>
2009 GALLERY TERASHITA (東京)
2008 「新作展」 GALLERY TERASHITA (東京)
2007 「アルミニウムプレートの新作」 GALLERY TERASHITA (東京)
2005 「one series 4 -igarashi akio- ONE展」 GALLERY TERASHITA (東京)
2004 GALLERY TERASHITA (東京)
2003 ギャラリーヤマグチ (大阪)
2002 鯖江市資料館 (福井)
ギャラリーG2 (福井)
2001 ギャラリーヤマグチ (大阪)
海岸通ギャラリーCASO (大阪)
1998 ギャラリー17 (金沢)
福井県立美術館 (福井)
1997 ギャラリーヤマグチ (大阪)
福井県立美術館 (福井)
1996 ベイスギャラリー (東京)
福井県立美術館 (福井)
1995 ギャラリー360°(東京)
福井県立美術館 (福井)
1994 福井県立美術館 (福井)
1993 エルフ福井ギャラリー (福井)
1992 いづみ画廊 (福井) ※のちのGALLERY TERASHITA (東京)
1991 ギャラリーココ (京都)
1990 ギャラリーヤマグチ (大阪)
1989 アールギャラリー (福井)
INAXギャラリー (東京)
ギャラリー・OH (一宮)
1988 ギャラリーココ (京都)
1987 ギャラリーヤマグチ (大阪)
1986 ギャラリーヤマグチ (大阪)
1985 ギャラリーヤマグチ (大阪)
ギャラリーM (小浜)
1984 ギャラリーココ (京都)
スペースB’ (福井)
ギャラリーヤマグチ (大阪)
アールギャラリー (福井)
1983 靭ギャラリー (大阪)
1982 靭ギャラリー (大阪)
1980 靭ギャラリー (大阪)
1979 サードフロア (京都)
1978 サードフロア (京都)
村松画廊 (東京)
1977 紅画廊 (京都)
村松画廊 (東京)
1976 信濃町画廊 (大阪)
1974 信濃町画廊 (大阪)
1966 紅画廊 (京都)
<グループ展>
2009 「Black & White」 GALLERY TERASHITA (東京)
2008 「1st Small Format」 GALLERY TERASHITA (東京)
「アルミニウムの仕事/ 五十嵐彰雄、ダニエル・ゲティン、橋本夏夫」 GALLERY TERASHITA (東京)
この展覧会は平成25年度文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業の一環として開催されています。
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