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2015/9/5-9/26 残ル身体

 

残ル身体

2015年9月5日(土)〜9月26日(土)

12:00〜19:00 火・水休廊 金のみ21:00までオープン

主催:福井大学  共催:NPO 法人E&C ギャラリー  企画:篠原誠司(足利市立美術館学芸員)

 

残ル身体  Body Memories

 私たちの身体は、外気や光、音をはじめとする周囲の環境、対面する光景や人々の存在を五感で感じ取り、同時にその内側では、刻一刻と移り変わりながら涌き上がる無数の思考や感覚が、心の奥底に積み重ねられていく。外から取り込まれる体験と内から生まれる思いは交叉して融け合い、私たちが日々を生きる世界の姿を、記憶として一人一人の身体に刻みとどめる。
 記憶となって残された身体の感覚や感知されたものをかたちで表し、自己の存在と世界とのつながりに迫ること。さまざまな美術家がこの主題に取り組んできた中で、小林雅子と松永亨子は、自身の身体にまつわる記憶、あるいは身体が感知した世界を、紙の素材をもとに表現し続けてきた。かつて身に付けていた衣服や持ち物を、あたかも皮膚そのものの記憶を蘇らせるように、油紙による等身の立体などで表す小林と、自身が触れた人々や光景、時間を、版の技法をもとに紙の素材や本の形態で表し、その記憶を再構築して見せる松永。自己の皮膚の主観と他者に向ける視線の客観をもって大きく異なる二人の作品は、一つの空間で互いを際立たせながら、そこに対面する私たち自身に残る身体の記憶を揺さぶり、目覚めさせるのである。

(篠原誠司・足利市立美術館)

<関連イベント>

9月5日(土)

オープニングトーク・レセプション 16:00より

※参加費・予約は不要です。お気軽にご参加下さい!

9月 12 日(土)

松永亨子ワークショップ 10:00〜16:00

場所:福井大学 文京キャンパス  教育系 3 号館 3 階 デザイン実習室

対象:高校生以上  定員:10 名 受講料:無料(材料費実費)

*要予約 (お問い合わせはこちらから)

表現のメディアとしての「本」を、 使いこなしましょう。様々な本の 構造と性質を丁寧に整理し、各自の 作品プランを考えます。

 

 

 


小林雅子

1971年長野県生まれ。多摩美術大学彫刻科卒業、沖縄県立芸術大学大学院彫刻科修了。初期は、子どもの頃の思い出に残るものを金属の立体作品として制作。その後、自身の衣服やぬいぐるみをはじめとして、かつて身に付けていたものを、油紙を素材に等身でかたどった立体作品や、愛読していた本をもとにしたブックアート作品などを、国内各地のほか、近年はベルリン、パリなど国外でも発表。東京都在住。

 

松永亨子

1981年兵庫県生まれ。京都精華大学版画分野卒業。在学中より「アートとしての本」を意識する。卒業後、デザインの仕事に携わりながら、山崎曜氏より製本技術の指導を受け、本の作品の制作・発表を始める。2010年より3年間、サンフランシスコ・ベイエリアに滞在し、現代作家による狭義のブックアートの世界をより深く学ぶ。 国内外での作品発表、ワークショップによる製本の指導も行っている。京都府在住。

 

 


この展覧会は平成27年度文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業の一環として開催されています。


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Posted on 2015-08-18 | Posted in blog, 展覧会 | Comments Closed

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